小さなカフェを開業したあなたへ伝えたい〜続ける秘訣

私がカフェを開業した2015年当時、私のお店の周りには大小合わせて10件ぐらいのカフェがありました。

不動産屋さんには「この辺はカフェ銀座だからあんまり勧めませんよ」と言われましたが、今の場所にほぼ一目惚れして開業しました。

このようにカフェと言う場所はどこの土地にでも多いと思うのですが、それと同じぐらい多い店舗が私のお店の周りでは美容室と整骨院です。

私のお店の常連様に１０年以上お一人で整骨院を経営されている方がいらっしゃるのですが、競合の多い中で２桁以上の年数営業を続けていると「長く続けられる秘訣は何ですか？」と聞かれることがあるそうです。

でもその問いに対しては「秘訣というのは続けることです」って言うしかないと仰っていて、私も何となく分る気がしています。

続ける秘訣は何か？と言われて続けることですって答えるのは、変な感じではあるとは思うのですが、おそらくそういう質問をされる方というのは「利益を上げて続けていくには？」というニュアンスで聞かれているのだと思います。

お店って利益が上がっているから続けられるのだ…というサイクル。

私はそうではなく、続けているから利益が上がると思っています。

それは卵が先か鶏が先か的な考え方ではありますが、少なくとも私は「続ける」のが先、「利益」は後だと考えています。

お店を取り巻く外的な環境というものは自分の力ではどうすることもできないものです。

コロナもそうですし、雨や酷暑や台風といったお天気もそうですよね。

自分の力ではどうにもできないものがたくさんあって、その中でずっとお店を続けていく唯一の方法は、何が来ても自然に身を任せて淡々としていること以外にはない、それ以外にできることはないとも考えています。

私はこれまでの7年間の店の経営の中で、大幅な値上げをしてみたり、時間制にしたり、人数制限をしたり、飲食ではない違う業態に取り組んでみたりとかいろんなことをしてはきましたが、そのどれもが続けてこられたこれという大きな要因になったとは思っていなくて、結局は何があっても続けるということを単純に続けてきたということが、一番の理由だろうと思うのです。

諦めないとでもいうのでしょうか。

私もお店を開業した時は、客数がどうだとか、売り上げがどうだとか、原価率がどうだとか、利益がどうだとか、そういうことばかりすごく考えて、それらを上げていかないと続けられないと思っていましたが、上がらない数字を見ては「このままではダメかも」という脅迫観念にばかり襲われていました。

客数を上げる、売上を上げるというのは人の行動を変えることに起因し、続けるということは自分の意思に起因しています。

人の行動や人の気持ちは変えられない、変えるとしたら自分の心しかない。

単純にシンプルに続けるためにはどうしたらいいのか、「上げる」のではなく「続ける」ことにフォーカスして考えるようになってからの方が、結果的には利益が残るようになりました。

カフェ経営を始めたけれど、うまくいってない…という方は他人の行動を変えるということではなく、自分のメンタルで変えられるようなことから先に取り組んでいくと違った結果が出てくるのではないでしょうか。

そんな私がやっている音声配信も内容がどうだ、フォロワーがどうだの前に「続けること」だけを意識しています。

後から聞き返すと全然大したこと言ってないなぁとか、今日は上手いこと言えたなとか、ネタ切れ系だったなとか、いろんな日がありますが、それも楽しみながらこれからも続けていきます。

まだまだブログ書いています(^^)