小さいカフェの開業を資金ゼロから実現する方法

カフェ開業希望者のお悩み一番はぶっちゃけ

「お金があんまりない」

ない…というよりは、改廃の激しい世界なので、あまりお金を掛けず、リスクに備えたいという気持ちもあるかもしれませんね。

また、本当にやりたいんだけど、事情もあって資金ゼロというかたもいらっしゃるでしょう。

他の飲食業に比べると、規模も小さいカフェは比較的低予算での出店は可能だと思いますが、自宅で今ある椅子やテーブル、食器で始めるとしても。許認可を取るだけでも数万円かかります。

なので、今回は資金ゼロからできる限り予算を掛けないで開業するにはどんな方法があるのか、そのメリットデメリットも踏まえて検証してみます。

「借りる」という選択肢を否定しない

まずは、資金を調達する

先述の通り、今ある最低限の設備でカフェをやるにしても、許可申請だけでもお金はいるので、まず資金を調達する必要があります。

「借り入れはしたくない」という方も多いと思うのですが、結論から言うと私は「借りたからがんばれた」という側面が否めないです。

借りれば必ず返さないといけない、そのためにやるべきことは何かと常に考えるという習慣が付きます。

ちょっとやそっとの挫折では挫けなくなりますよ(笑)

ただし、闇雲に借りればいいということではなく、「誰から借りるか」「借りるに当たっての事業計画」などの準備は不可欠です。

逆にいうと、お金があるから当たって砕けろのほうがリスクが高いのかもしれませんね。

両親や親戚などから借りる

一番リスクが少ない方法です。

「借りる」のではなく援助してもらう場合、金額によっては贈与とみなされることがあります。

「借りる」ことの証明のため、きちんと借用書を作り、利息も払いましょう。

銀行口座に振り込んでもらい、入金の証明を作っておきましょう。

金融機関から借り入れする

日本政策金融公庫や各自治体の創業融資などを利用して借入をします。

基本的には幾らかの自己資金がなければ融資はおりませんが、親族から借り入れた資金は役に立ちます。余剰資金として融資額の増額につながることもあるからです。なのですぐに何かを購入するなどで使ってしまわず残しておきましょう。

申請にあたり通帳のコピーの提示を求められます。残高を作るための親族以外からの一時的な入金は「見せ金」とみなされ、その後の信用もなくします。どういう経緯でそのお金が入金されているのか、きちんと説明できるように準備しましょう。

創業融資は利息も低いですし、借りない手はありません。

一般的に自己資金の2倍までは借入可能と言われています。あくまで一般論ではありますが、同額なら比較的通りやすいともいわれています。

それ以上となると事業に掛ける熱意も見られますし、返済をきちんとしてくれるか、すなわち事業計画がきちんとしているのかも見られますので、周到にシミュレーションした開業計画書や事業計画書を作る必要があります。

面談を受ける際は身なりもきちんと。

助成金や補助金を申請する

自治体をはじめとする公的機関で新規開業に関する補助金や助成金の交付制度があります。

自分のお店が該当するのか、どんな場合なら補助されるのか調べてみましょう。

申請期間が限られていて、一日でも過ぎるとダメというものもありますので気を付けましょう。

自分で調べきれない時は商工会議所などでも教えてくれます。

一つ注意したいのは、助成金や補助金は支出したものに対する補助が多いので、支出の段階ではお金がいるということです。

なので、融資を受けることが先決となります。

ここからは準備費をどう押さえるか考えていきましょう。

物件取得費を抑える

物件取得費を抑える

開業時にまず最初にお金の出ていくのがいわゆる「家賃」です。

自宅物件で開業する方はいいのですが、テナントで開業予定の方は敷金や保証金、仲介手数料、前家賃などを含めると概ね家賃の8か月分相当の費用が掛かります。

また家賃は開業後のランニングコストにも響きます。

なのでまず「家賃の安いところ」を探してみましょう。

駅から離れれば家賃もその分安くなります。

駅から近くてもテナントの空きが多い商店街はありませんか?

空き物件対策として、ある一定期間空き店舗になっているところを借りると家賃補助の出る場合があります。

空き物件だと、大家さん側も早く借り手を決めたいので家賃交渉に応じやすいかもしれません。

契約後内装工事中は空家賃(売り上げが立たないのに払わなければならない家賃)が発生しますので、工事中の家賃を無し(フリーレント)にしてもらう、または値引きしてもらうなどの交渉も要ります。

自分が引っ越すことも可能なら(引っ越し代はかかりますが)思い切って田舎に引っ越して開業するのもありです。

ただし田舎の物件の場合、近隣の方を対象にしたお店にするとそもそも人が少ないので営業が成り立たない恐れがあります。

都会では流行りそうなオーガニック系のカフェも、田舎に行くとオーガニックが当たり前でお客様を呼ぶ目玉にはなりません。

近隣の方を対象にするなら、毎日来てもらえるお店にする。

そうでないなら集客活動に力を入れてより遠いところからお客様を呼べるようなお店にするなどの工夫が必要です。

田舎なら土地も広く、駐車場も取りやすいですね。

ちなみに私の郷里にも畑の中にポツンとあるピッツェリアがとても人気です。

本当に周りには畑しかなく、ずいぶん遠くからでも店の位置が分かります。

田舎にしては高価格で設定していますが、それでもいつも満員です。

そんなカフェになるといいですね。

物件は必ず居抜き

物件は居抜き

居抜き物件で始めるのは大前提ですが、元々が何屋さんだったかも大切です。

ほぼ乾きものしか出していない飲み屋さんや軽食だけを出していた喫茶店だと料理に対応した排気ができていなかったり、焼き肉店などの重飲食だと匂いの問題もあります。

「こんなお店にしたい」という形にあった居抜き物件を探してあまり手を入れずに使えるようにしましょう。

内装・家具はセルフビルド

業者依頼かセルフビルドか

給排水や電設工事など、許可の必要な工事以外はセルフビルドが原則です。

DIYが得意という人はまだしも、「ちょっと苦手」という人は友人に得意な人はいませんか?きちんとお礼をすることは大切ですが、内装業者に頼むよりかは節約できないでしょうか。

セルフビルドは材料代だけで済むメリットがありますが、反面よほど得意な人が作業をしないと、専門の業者に比べれば工期が長くなり、その分空家賃が発生します。家賃の安い物件を探すことはこの辺りにも影響します。

また、出来上がりに素人感が出てしまうこともあります。

その場合はインテリアを工夫して温かな手作り感のある雰囲気にするなどセンスの見せどころです。

塗りっぱなし、安っぽく仕上がってしまったお店にお客様が繰り返し来てくださるかを考えましょう。

カフェは雰囲気勝負の部分も大きいです。

椅子やテーブルの家具を作る場合は、耐久性や安全性にも配慮が必要です。

ちょっと釘が打ち切れてなかった、ささくれが出てきてたなどでお客様にご迷惑が掛かってはいけません。

メニューと厨房機器を厳選する

厨房機器を厳選する

提供メニューと厨房機器は切っても切れない縁。

業務用の食材をうまく使いましょう。

イタリアンのサイゼリヤはキッチンを一人で回すといわれていますが、半調理済みのものを多く使用していると思われます。

センターキッチンがあるので可能なのでしょうが、個人店でも似たようなことはできます。

例えばランチメニューをパスタに絞るとすれば

パスタ⇒レンジ調理のできる業務用  ソース⇒個包装のレトルト

にすればガスレンジは必要ありません。

電子レンジとソースを温める鍋を置けるカセットコンロがあれば十分でしょう。

これにサラダを付けるとして、冷蔵庫一台、調理台(下が物入になっているもの)があればいいし、コーヒーはドリップで出せばプラスチックのドリッパー(100円)で事足ります。

ケーキも今は業務用でも驚くくらい美味しいです。

一度カフェショーなどの展示会に行くと参考になりますよ。

フリーマーケットやリサイクルショップで食器を買う

中古品と新品を使い分ける

フリーマーケットやリサイクルショップを回って好きな食器やカトラリーを集めれば安くで購入できます。通販等の見切り販売もチェックしてみましょう。

お揃いにはなりませんが、センスのいい食器であればカフェらしいですね。

どうしてもお揃いがいいなら100均やIKEAがお薦めです。

調理器具・文具はまず100均

調理器具・文具はまず100均

箸やスプーンをはじめとする調理器具はまず100均をチェックしてから、無いものはホームセンターで調達します。

モノタロウやアスクルなどの通販も安いですよ。

レジはアプリ導入

レジはアプリ導入

自分のスマホをレジ代わりに。

アプリのレジは侮れません。

集計、分析もできます。

領収証は手書きで、金庫も100均の箱を使えば、キャッシュドロアーやプリンタも要りません。

ロゴデザインはお試し制作

実際にカフェをやるために、どんな資格が必要なのでしょう?

お店の大切なロゴは、デザイナーに頼みたいもの。

新しいデザイン事務所なら「制作実績」を公表するのを条件に低価格でロゴを作ってくれたりします。

その他、クラウドワークスやココナラなどでも安く依頼できます。

クラウドワークスならコンペもできて複数のデザイナーさんのアイディアの中から選ぶこともでき、予算も自分で決められます。

100枚以下の印刷は自分で。100枚以上はネット印刷で

100枚以下の印刷は自分で。100枚以上はネット印刷で

名刺やメニュー表、POPは自分で印刷。

100枚上使うショップカードやチラシはネット印刷に頼みます。

まとめ

家賃の安い田舎の物件で内装はセルフビルドで開業すれば、開業自体は100万円台でも可能かと思います。

ただし、開業はゴールではありません。

その先の営業がもちろんずっと大事です。

自分のやりたいカフェの形、呼びたいお客様のターゲットに似合う店づくりが必要なのは言うまでもありません。

まだまだブログ書いています(^^)

「ココナラ」でカフェ開業や経営についてのお悩み聞いています。

カフェ開業や経営に関する悩みお聞きし、解決します ワンオペで8年間経営してきた店主が起業経営のお悩み聞きます

 


まだまだいろんなこと、つぶやいています。note「みるださん」はこちら

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