先日テレビで「歌上手い女の子選手権」を見ました。
歌の上手い女の子(小学生もいました)6人が、予め自分が選んでいた課題曲を歌い、そのパフォーマンスに対して、業界のプロデューサーや専門家の人が、自分がプロデュースしたいなって思える子だったら札を上げるという内容でした。
みんなめちゃくちゃ上手で、表現力もすごいなーって思いましたが、専門家の目にはやっぱり見えるところが違うようで、殆どみんな二桁の札が上がった中で一人だけ一桁しか上がらない子がいました。
番組なので多少の演出はあるでしょうが、相手は小学生や中学生なので、大人の事情だけで番組を作ってるわけじゃないよなと、ここはストレートに捉えて見ていたのですけれど、
評価の悪かった女の子は、すごく頑張ったのに望むような結果が出なくて楽屋で泣いていました。
その時、お母さんが抱きしめながら仰ったのです。
「よく頑張ったね、けど辞めないんでしょう?」って。
その辞めないんでしょ?って言う言葉に対して彼女は泣きながらうんうんって頷いていました。
そしてお母さんが「それだったらまた明日から一緒に頑張っていこう」と励ますシーンが流れました。
私はそれを見ながら、少し残酷なことかもしれないけれど、この子は自分よりも才能がある子を間近に見てしまって、自分はこの子達には敵わないって絶望に似た感覚があったかもしれない、現実も知ったかもしれない、だけど歌を歌うことが好きで好きでたまらないから、たとえそうだったとしても、やっぱりまだ一歩ずつ一歩ずつ頑張るんだろうなと思いました。
そしてちょっと自分事に当てはめて考えてみました。
お店を始めて8年目の今でも、お客様に否定されたり、お客様が来なかったりという「しんどい時間」がたくさんあります。
そして、いつも気持ちはフラットにいることを心がけてはいるものの、本当にしんどいなぁと思った時に、私は本当にカフェが、カフェをやることが好きなのかなと自分に問いかけるようにしています。
そして、もうそれが好きじゃないって思ったら辞めようと思っています。
でも何故かそう思ったことがないし、3年前ものすごくメンタルが崩れていて、怒りとか悲しみの矛先がお客様やこのお店をやってる場所に向いてしまったけれども、その時でさえ、カフェをやるということが嫌いにはなったりしなかった、だからお店の形を変えることを選択し、今も続けていられるのだと思います。
世の中って自分の思った方にはスムーズには運んでいかないのが常だし、その時にこんなはずではなかったと思って諦める方向に行きがちだし、一度そう思ってしまったら、その思考から抜け出すのが難しくなる時があります。
カフェを「辞める」のは「諦める」とは違う線を自ら引く時であって欲しいなと思うのです。
諦めたらそれまでにやってきた努力の時間も努力の量も、自分という人格も、この先の人生もどこかでくすんだものになりそうですよね。
底になってる時に這い上がる力は、根性とか見栄なんかではなく、そのことが好きかどうかに勝るものはないのではないでしょうか。
始めは憧れで思いついたとしても、なぜカフェをやりたいのか、本当ににカフェの仕事が好きなのか、そういうことを考えるほうが物件どこにすればいいのかよりも先にあり、時間を掛けて向き合うべき問題だと思います。
繰り返し。
時々何処何処でカフェをやろうと思っていますが大事なことって何ですか?と聞かれることがありますが、答えは「どこどこ」でより「そもそも」自分がカフェの仕事がどれだけ好きかっていうことを考えるということです。
仕事としてのカフェに向き合っていない人は開業希望者であっても意外と多いです。
まだまだブログ書いています(^^)
「ココナラ」でカフェ開業や経営についてのお悩み聞いています。
カフェ開業や経営に関する悩みお聞きし、解決します ワンオペで8年間経営してきた店主が起業経営のお悩み聞きます
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