私がカフェをオープンしたのは49歳の時でした。
正直、それまで結構仕事はハードにしてきていた方だと思います。
実家の母に来てもらって子供がいるのに何日も家を空けて出張三昧だったり、オープン前の2年間は資金作りのためにダブルワーク、トリプルワークをしたこともあります。
休みがほとんどなく働いても、全然体調壊さないし、運動音痴ですが(笑)、体力には自信がありました。
オープンしてすぐはいろんなことに慣れず、食事もとれず、10時間以上立っぱなしで、閉店後仮眠を取らないと動けない、やることが死ぬほどあって12時前に帰ったことなんてありませんでした。
遅い時は2時近くになることも。
週1回の休みも、午前中は当時いてくれたスタッフとのミーティング、午後は仕込みで結局休みはなし。
それでもほとんど体を壊しませんでした。
飲食業なんて休みがなくて当たり前だと思っていました。
望んで始めたお店、休みが欲しいなんて言っちゃいけないと思っていました。
でも、楽しい中にも積み重なる苦しい時間や思いは知らず識らずの間に気力も体力も奪っていき、そしてその日がやってきました。
立ってられなくなりました。
「休みたい」としか考えられなくなりました。
開業希望者とお話させていただくとき、時々こういう話を聞きます。
「カフェだけじゃ足りないから、閉店後にアルバイトしようと思う」
きっとアルバイトをしてでも店を守りたいという固い決意の表れだと思います。
その気持ちには心から敬意を表します。
でもその選択肢は捨てるべきです。
外側からキャッシュを補填しても、店は成長しません。
正直、私自身も経営が苦しかったとき、店を早く締めてアルバイトに出ようかと思ったことは何度もあります。
でもそのたびに、その前に、
- 毎月きっちり収支計算する。
- 食材ロスにシビアになる。
- 考えられる無料の宣伝全部する。
- 手間に合った価格設定にする。
- 常連様を大切にする。
- アイドルタイムに店の外に出る。
- 一人で考えず、誰かに相談する。
ということができているか考え、できていないことをやってからにしようと思い直しました。
私達はもう若くありません。
悲しいけどこれは避けて通れない道です。
私は40代のカフェ開業に一番必要なことは、これからやってくる目に見えない「老い」にできるだけ早く向き合うことだと思っています。
まだまだブログ書いています(^^)
「ココナラ」でカフェ開業や経営についてのお悩み聞いています。
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