これは、今年の9月の5周年のイベントの際、総勢40人のお客様と私で書いた、店の奥に飾られている壁画です。
目次
絵のない理由
さて、この壁画が飾られる前の同じ場所はこんな感じでした。
何もない(笑)
それまでの私のお店の壁には一枚の絵も飾られていませんでした。
オープン当初のアンケートにも「店が殺風景」と書かれたことは何度もあるし、娘にも何か飾らないと可愛くないし味気ないと言われていました。
もちろんオープン前にも、オープンした後にも、壁に飾る絵やイラスト、モールやフラッグなど、あらゆるものを見にいきました。
でも、どれもしっくり来ない。
色合いが違う。
デザインが違う。
大きさが違う。
雰囲気が違う。
オープン当初はまだ資金に余裕もあったので、もし本当に気に入ったものがあれば1点10万出しても買っていたはずなのに。
でもどうしても飾りたいと思うものが見つかりませんでした。
目先だけみて妥協していませんか?
そのうち、焦って見つけるのではなく、見つかるまでどんなに時間がかかっても待とうと思うようになりました。
ドアの色や壁の色は現場で色を重ねてもらったし、椅子は1センチ刻みで既製品の足を切ってもらい、ベンチシートの腰の部分に傾斜を入れてもらったりと細かなところまで気を遣ったのに、最後の最後に適当な絵画で妥協したくなかったのです。
そうして5年が経ち、今回「壁に絵を書かせて欲しい」というアーティストさんのお申し出をいただき書いてもらうことになり、
この先全く同じものを彼女が書いたとしても、お客様にも手を入れていただいたこの壁画とは同じにはならず、正に一点物の宝物になりました。
少し弱気になったとき、この絵を書いてもらった日のことを思い出すと、今でも感動と力をもらえます。
私がもし、途中で妥協して絵画を飾ってしまっていたら、今回の話は出てこなかったでしょう。
「お金がないから」と「お金はあるけど」は違う
「低予算でカフェ開業」という本がたくさん出ています。
私の書いているブログも低予算の開業についての記事は反応が高いです。
「100万で開業できますか?」と聞かれたこともあります。
カフェ開業なんて、居抜き物件借りて、自分で色を塗って、中古機材探してIKEAで食器買って、コーヒーは100均のプラスチックのドリッパー買って始めればいくらだって低予算で始められます。
それで自分の思う店ができるのなら、自分の本当に願うカフェができるのならノープロブレム。
でも予算ありきで妥協するのは大反対。
この先何か問題があったとき、きっとその妥協を理由にしてしまうはずです。
そのとき、どうかしようと思っても、お金がないのにどうしますか?
私はそんな妥協をお金のせいでしたくないと、小さなカフェにしては多額の借入をしました。
家賃払って借入金返したら手元に2000円しか残らなかったことだってあります。
だからこそ、ここまで歯を食いしばれたのかもしれない。
事業計画書、作りましたか?
やみくもにお金を借りた方がいいということではありません。
妥協するくらいなら借りたら?ということです。
そしてそのためにまず、どんな小さなお店であっても、事業計画書書いてみることをおすすめします。
なんとなく「コーヒー出して」「ランチ作って」ではなく、席数や来客人数、回転率、客単価など計算してみると、あなたの夢はぐっと現実化するはずです。
簡単に始めたら、簡単に辞めます。(貸してくれるの、最初だけだよ)
まだまだブログ書いています(^^)
「ココナラ」でカフェ開業や経営についてのお悩み聞いています。
カフェ開業や経営に関する悩みお聞きし、解決します ワンオペで8年間経営してきた店主が起業経営のお悩み聞きます
コメント