おひとりさま向けのカフェに変わりたいと思います

本日はお客様に お知らせとお願いがあります。

ミルダカフェは予めお打ち合わせして開催するセミナー等利用の方を除き、10月5日より店内の一般飲食のお客様につきましては、来店1グループあたりの人数を2人までとさせていただきたいと思います。

今年に入り、これまでも何度かコロナウイルス感染予防のためとして複数人数でのご来店をご遠慮することがありました。

それは本当はコロナのせいではありませんでした。店主の私自身がそうしたくなかったからです。

いつまでもコロナのせいにしているのは潔くないと、今回改めてのご案内をすることに踏み切りました。

私にはやりたいカフェの形があります。

それは「バーのようなカフェ」です

バーで出されるカクテルは、元々はある一人のお客様のために作られたもの。

そんなふうに一人一人のお客様に寄り添う店の形にとても憧れていました。

でも自分の力不足から私のお店は決してそんな形には進んでいませんでした。

そして今年の初めにもう一度一からやり直し始めたいと思ってお店の形を変え、そして自分の気持ちを少しずつお客様にわかってもらいたいと思っていた矢先にコロナがやってきました。

私は自分の理想とするお店をやること以前に経営者として店自体を存続させなければならないという局面に立ちました。

自分の正直な気持ちをお客様に伝えることで 店自体が続けられなくかもという不安が強く、自分の理念も崩れ掛けそうになることも何度もありました。

しかし私は多くのお客様に支えられて、お店として5年という節目を迎えることができました。そしてこのタイミングでやはりお客様には今の自分の気持ちを正直にお伝えする必要があるという結論に至りました。

私の今の力量ではお店に来られているすべてのお客様に寄り添うということは不可能です。

そしてお客様側もそれを私に求めていないという方が数多くいらっしゃるのもまた現実です。

私はカフェを開業した時、このカフェをやるのは10年と決めていました、その気持ちに今も変わりがありません、折り返し地点を迎えて残りの営業はあと5年です、この5年でやりたいことをきちんとやり遂げたい、もしうまくいかなくても自分の思いを貫きたいと思っているのが本当の気持ちです。

女性が3人寄ればかしましく、楽しい時間がもっと楽しくなることも私自身が女性でありますから良く良く理解できます。このように申し上げると「もうミルダカフェは使いづらい」と距離を置かれるお客様がおられるであろうことも重々承知しています。

でもお店とお客様は縁があって結ばれるものだと私は信じています。

長い人生の間に、一人で悩まれたり、不安に思ったり、知らぬ誰かに話を聞いて欲しいと思う時も来るのではないかと思います。私はその時にその方をきちんとお迎えする準備をしておきたいと思います、

もっと早くに自分の正直な気持ちをお伝えするべきであったと考えています。

店内奥の壁画に書かれたイメージフレーズは「あなたの人生にそっと寄り添う場所でありたい」という意味です。

これが私の正直な店にかける思いです、その思いに 共感して頂けるお客様、そのお客様が一番大切に思うお連れ様と一緒にご来店頂きたいと考えています。

長くなりましたが、店主の真剣でわがままな理想をどうかご理解いただきたいと思います。

ミルダカフェ店主
今村美千代