私のお店ではディップバッグ式(ティーバックのように浸けるタイプ)のコーヒーを販売しています。
簡単に淹れることのできるコーヒーと言うと、上を切って耳をカップに引っ掛けてお湯を注ぐタイプのものが一般的ですが、ちょっとずつお湯を入れないとブワッと噴いて失敗するし、簡単なようで面倒だったりしますよね。
それに比べてディップバック式は浸けるタイプなので失敗がないです。
コーヒーの量も市販に比べてたくさん入れているので、お客様の中にとても気に入ってくださっている方がいらっしゃって、来店する度に買ってくださいます。
今日その方が来店されて、カウンターでコーヒーの話になり、「このコーヒーバッグって本当に美味しいし、全然失敗がないからもう本当に気に入ってるのよ」と褒めて下さいました。
その時にカウンターには別のお客様がいらっしゃいました。
その方も時々お店の方に来てくださっているのですが、一度もそのコーヒーバックを購入されたことがありませんでした。
そもそもコーヒーが売ってることすら、ご存知なかったかもしれません。
でも私とお客様との会話をずっと聞いてらっしゃって、最後にお会計の時に
「私もじゃあ一回買ってみようかな」と買って下さいました。
その時すごく痛感しました。
私一人が何度どれだけディップバックコーヒーが便利で美味しいよと伝えても、その方は買われなかったのではないかと。
別のお客様と話をしてるのを聞いて買おうかなと思って買ってくださったのではないかと。
そう考えるとお店にとって最大の広告塔というのは、私が自分で作っているチラシとか SNS の投稿だとか、どなたかにしていただいているタグ付けだとかではなく、目の前のお客様のその隣に座ってる別のお客様なのでしょう。
宣伝して欲しいとか褒めて欲しいとか一度も言ってるわけではなく、単なる会話の中から違う方が購入に至る、それは日頃からのお客様との会話や、やり取りといった、奇をてらった作戦ではない、通常の営業から発生するものではないでしょうか。
どれだけお客様との距離を縮めているか、それは小さなお店だからこそできることではないでしょうか。
私にとってはお客様に私のお店とか商品のことを褒めていただいて、さらにその商品を買っていただいて、さらにさらに違うお客様に商品を買っていただけるという、同時に三つの嬉しいことが起こるという良い一日になりました。
それこそが、一見代わり映えのない日常の持つ、最大の力です。
まだまだブログ書いています(^^)
「ココナラ」でカフェ開業や経営についてのお悩み聞いています。
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