飲食店が厳しいと俗に言われる時期「ニッパチ」。
ニッパチの「8」は文字通り8月で暑い時期ということですが、8月に限らず7月の第3週の「海の日」ぐらいから私のお店も毎年売上が下がってきます。
カフェだけではなく、パン屋さんも同じ傾向にあるらしく、真夏はパンが売れにくいそうです。
お昼ご飯がパンからお素麺に変わったりするのでしょうね。
私が応援させていただいているベーグル屋さんも、このところ2週間ちょっと厳しい状態が続いてるので、この時期をどんな風に売っていこう、どんなふうに乗り越えて行こうかという話になり、冷凍のパン箱の話になりました。
実はこの話はちょっと前から話題に上っていて、お店のキッチンがコンプライアンス上どういう設備を備えないといけないのか等、保健所にも一緒に聞きに行っていたので、思い切って進めていこうと申し出たのですが、以前に比べるとちょっとノリが悪いというか、そこにこだわってらっしゃらないような感じだったので、いろいろ話をして印象に残ったことがありました。
それは顔の見えないお客様が10個買ってくれるっていう喜びよりも、目の前のお客様が一個買ってくれるという喜びと尊さを知ってしまったという言葉でした。
私はそれを聞いた時に、「あー、この方も沼にはまってしまったんだな」と思いました。
お店のことを考えたらどう考えても買ってくれる人よりも10個買ってくれるお客様の方がありがたいはず。
ネットショップで予約で纏めて買っていただけるような工夫を凝らすことに何の否定もありませんし、むしろ進めていくべきことだと思います。
でも対面でいろいろお話をして、商品やお店を知っていただいて、信頼していただいて一個を買ってもらい、直接金銭をいただくということの喜び、それが10個の売上よりも嬉しいと思うこと自体が、カフェという名の茨の道に入ってしまったんだなと思いました。
知らないお客様と対峙し、自分の思いを伝えたその先にお客様の「購入」があること、もっと先で何度も買っていただける常連様に出会えるということ。
そのお客様とは商品の「購入」以外に繋がれるかもしれないということ。
それは茨の道の中に見え隠れするバラの花の美しさにも似ているのかもしれません。
傷ついてもなお、バラを大切に愛でたいと感じるのだと思っています。
私は同じベクトルを向いている者として、これからも彼女のお手伝いをしながら、一緒にバラの花を大切に していきたいと思います。
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